ドブ板の学校【実践研修】基礎講座(3)政治活動と選挙運動の違い ルールとタイミングの整理

ドブ板の学校【実践研修】基礎講座(3)政治活動と選挙運動の違い ルールとタイミングの整理

「どぶ板政治活動 基礎講座20コマ」の第3講義
「どぶ板の学校」実践研修【第1部:政治活動の意義と心得】第3講義「政治活動と選挙運動の違い ルールとタイミングの整理」は、「知らなかった」では済まされない法的リスクと現場判断力を徹底的に鍛えるスパルタ講座です。
「やる気があっても違法だった」では命取り。
「これはセーフかアウトか」を自分の頭で判断できるよう、実例・演習・反復確認を重ねて叩き込みます。


第3講義「政治活動と選挙運動の違い」

  • 政治活動と選挙運動の明確な違いを理解する

  • 選挙日程に応じた活動の“切り替え”タイミングを把握する

  • 地元の警察や選管から目をつけられない合法的な活動設計を組めるようになる

  • 「その一言」「そのチラシ」「その看板」が違法になるかどうかを判断できるようになる


◆講義の骨子

① 「政治活動」と「選挙運動」は何が違うのか?

区分政治活動選挙運動
定義政治的主張・知名度アップの活動特定の選挙で特定の候補への投票を依頼する活動
期間通年可能告示日から投票日前日まで
訴え政策・理念の訴え(投票依頼なし)「〇〇に投票してください」と明確な依頼
チラシ・ポスター制限あり(※政治活動用として要件あり)配布や掲示が厳しく制限されている
署名・後援会活動認められる一定制限下で可能だが、誘導的行為はNG

最大の違いは「投票依頼(お願い)」の有無
→ 「私に投票してください」や「〇月〇日、〇〇にお願いします」は、選挙運動。


② 時系列で整理:「いつから何ができる?できない?」

タイミング活動可能なことNGになること
立候補表明前地域訪問・政策訴え・名刺配布投票依頼、選挙目的の金品配布
告示前後援会活動、ポスター掲示(公選制ポスター以外)「〇〇に投票して」など直接依頼する言動
告示日以降選挙運動として明確な投票依頼・街宣・選挙ビラ配布個人ビラ以外のチラシ配布、ネット規制違反など
投票日前日選挙運動可能(午前8時~午後8時)時間外の選挙活動、電話での投票依頼(自動音声)
投票日当日基本的にすべての選挙運動は禁止「今日は投票日です、〇〇に投票を!」もNG

◆違反しやすい「グレーゾーン」具体例と判別ポイント

ケース選挙運動?政治活動?
「地域の声を聞かせてください」とドアノック政治活動(セーフ)
「今度の選挙、〇〇さんにぜひ」と言う選挙運動(アウト)
ポスターに「未来を守る候補予定者」文言次第でグレー(やや危険)
SNSで「〇月〇日投票日、〇〇に清き一票を」完全に選挙運動(告示日前なら違法
「投票に行こう!」だけの呼びかけ啓発目的ならセーフ、でも慎重に

◆実践演習(スパルタ指導)

■演習①:「これはセーフ?アウト?」判断トレーニング

  • 実際の事例をもとにグループ討議

  • 「これは政治活動か?選挙運動か?違反か?」を即答で判断

  • 講師が逐一解説と指導、「なぜ違法になるのか」まで掘り下げる

例題:

  • 「〇〇市を変えたい。□□(自分の名前)に力を貸してください」→?

  • 「△△党の□□です。地域のご意見をお聞かせください」→?

■演習②:活動計画表の作成と講師添削

  • 告示日前までの活動計画を作成(ポスター、訪問、SNS)

  • 告示日以降の選挙運動の予定も仮組み

  • 法的リスクを一切排除できる計画かどうかを講師がチェック&指摘


◆この講座で叩き込む心得(5箇条)

  1. 「投票してください」と言う前に、“いつ言うか”を確認せよ

  2. 知らなかった、は通用しない。違反すればアウト

  3. 選挙は“正攻法”で戦ってこそ、勝ったときの意味がある

  4. ルールの中で創意工夫せよ。それが“どぶ板の技術”

  5. 警察・選管に疑われた時点で、負けは始まっている


◆まとめ:この講座を終えたときの理想の姿

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