「戸別訪問」と「個別訪問」の違いにつきまして
■「政治活動」と「選挙運動」の違いにつきまして
■「戸別訪問」と「個別訪問」の違いにつきまして
■「政治ポスター」と「選挙ポスター」の違いにつきまして
★どぶ板選挙ドットウィン!にしかできない「地獄のどぶ板代行」の強み
・「戸別訪問」とは?
一軒ずつ家を訪問し、特定の立候補者や政党への投票を依頼する行為を「戸別訪問」と言います。
しかし、実際は戸別訪問は違反行為であり、投票の公平性を欠く恐れがあるとして、公職選挙法で禁止されています。
選挙に立候補した本人、または支持する立候補者や政党が存在する人などは、有権者に「投票してほしい」とお願いしたくなるでしょう。
しかし、選挙運動期間において、有権者の家を訪問して投票の依頼をする「戸別訪問」は禁止されています。
候補者、そして支持する政党や立候補者がいる支援者やボランティアなどもご注意されてください。
※なぜ戸別訪問が禁止されているのか?
支持政党や候補者への熱意から、つい戸別訪問をしてしまう方もいますが、戸別訪問は公職選挙法で禁止されている行為です。
有権者にとっても政治に触れる機会となる戸別訪問はなぜ禁止されているのでしょうか?
それには大きな理由があります。
有権者には誰に投票しても良いという自由があり、また投票は公正な判断のもとで行われる必要があるためです。
もし、あなたが親しい人に戸別訪問をされて、特定の立候補者に投票するよう依頼されたならば、あなたはその行為によって、特定の候補者に投票しなければいけないという気持ちや、違う人に投票すると依頼者を裏切ってしまうのではないかというような気持ちになり、納得のいかない一票を投じることになってしまうかも知れません。
また、立候補者を宣伝されることで対象者が魅力的に見え、公正な判断ができなくなる可能性もあるでしょう。
有権者は誰でも、公正な判断のもと自分の納得のいく一票を投じる権利があります。
戸別訪問が禁止されているのは、有権者の自由と判断を守るためです。
※戸別訪問をしてしまうとどうなるのか?
公職選挙法第138条では、選挙運動における戸別訪問を禁止しています。
誰であっても、どのような方法であっても、戸別訪問による特定人物への投票の依頼、演説会への勧誘をしてはなりません。
もし違反すると、当選が無効になったり、一年以下の禁固刑または30万円以下の罰金が科せられる罰則が適用される可能性があります。
※戸別訪問の禁止は憲法違反にはならないのか?
戸別訪問の禁止は「政治的言論表現行為の制約」として、憲法第21条1項にある「集会、結社及び言論、出版、その他一切の表現はこれを保証する。」の一文に反しないか、として1981年6月に最高裁判所で争われた事例があります。
これに対し、最高裁が下した判断は「(戸別訪問の禁止は)合憲である」というものでした。
また、個々の家を訪問する行為を禁止しても、選挙運動や意見表明の自由を侵害することにはなりません。
街頭での演説やネット選挙など、戸別訪問以外にも宣伝の方法はたくさんあります。
選挙運動期間中は、上記にお伝えした法律違反にならないようご注意されてください。
《Q&A》
・質問
「戸別訪問は、一件一件に家を訪問すること」で「個別訪問は、個人個人を訪問すること」と聞きますが、告示後いわゆる選挙運動期間での行為についての質問です。
1,ご近所さんや知り合い(友人など)に、「○○党(○○※候補者名)に一票をよろしくお願いします。」というのは、個別訪問になるのでしょうか?
2,そもそも投票という言葉を使わなければ、それは全て個別訪問になるのでしょうか?
・回答
「戸別訪問」と「個別訪問」の違いは、目的の違いと言えます。
要するに、選挙運動期間中に投票依頼をすることを「戸別訪問」(違法行為)とし、立候補している人の政治活動および後援会活動等を「個別訪問」としています。
ここでいう政治活動や後援会活動等は、選挙運動(投票依頼)を除いた全ての行為のことで、「議会報告演説会」や「時局演説会」などのことを意味します。
また、ご近所さんや知り合い(友人など)に、「○○党(○○※候補者名)に一票をよろしくお願いします。」というのは、投票依頼をすることは戸別訪問として違法行為です。
そのため、選挙になると、投票依頼をせずに、無差別に個別に訪問しても「○○党ですが、党の機関誌を読んでくれませんか?」などの行為は選挙違反にはならないとされるとの解釈や判断もあります。
「戸別訪問」は無差別に一軒ずつ訪問することで、「個別訪問」は特定の支持者を訪問することとし、しかし「個別訪問」であったとしても投票の依頼をしてしまうと「戸別訪問」になってしまうとの解釈や判断もあります。
「個別訪問」を行う際は「困っていることはありませんか?」や「行政に言いたいことはなんですか?」のように、御用聞き訪問に留めることが無難な活動であると言えるでしょう。
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